自己紹介
精神科医としての臨床経験と米国の自閉症児者教育プログラムTEACCHのトレーニングをうけた経験から、教員養成における発達障害のあるこどもたちへの実践研究の重要性に気づき教員養成大学で教育研究を続けています。
福岡教育大学特別支援教育講座時代は、TEACCHのアセスメント・構造化された指導・家族との連携の観点をとりいれた実践の効果検証・通園施設や小・中学校・特別支援学校への指導やコンサルテーションの実践研究を行っていました。成果の応用の一部は、福岡県教育センターの研究紀要「はじめよう自閉症の子どもへの支援」「すすめよう自閉症の子どもへの支援」で公開しています。
また、自閉症児を育てる家族のメンタルヘルスの研究や海外の発達障害学生の大学での支援の調査研究も行ってきました。良い実践をもとめ米国・英国・香港・オーストラリアへの視察も行いました。
平成21年本学に設置された教職大学院に異動後は、現職教員の院生とともに、教育現場の特別支援教育の推進手法・学びのユニバーサルデザイン(UDL)を活用した授業づくりと効果検証など児童生徒の適応上の課題を組織的・実践的に解決する実践的研究を行っています。
研究室出身者は、主に教員・公務員・実践指導者として、障害のあるこどもたちのために働いています。教職大学院修了生2名は実践研究を発展させ「文部科学大臣優秀教員表彰」をうけました。また学部時代教えた卒業生が、研究大学院に進学し大学教員となり次の世代を教育していることもうれしいことです。
研究キーワード
- 学びのユニバーサルデザイン(UDL)・特別支援教育の推進
- 発達障害児の指導法
- 個別評価と構造化
- 発達障害児の保護者のメンタルヘルスと支援
参考WEB
インクルーシブ教育システムの充実のために、多様な人材育成を行っています。
担当授業 現在大学院のみ担当しています。
【大学院】
教育科学専攻 |
・自閉症指導法特講 |
教職実践専攻 |
・学級における特別支援教育の課題と実践
・学級における特別支援教育のケ−ス研究
・特別支援教育における資源の活用と連携
そのほか課題演習・5つの実習を担当。
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修士研究指導実績
- ・確かな学力を育むための「学びのユニバーサルデザイン」による授業改善
-中学校におけるUDLガイドラインを活用したコンサルテーションを通して-
- ・特別支援学校と小学校間の継続的な交流及び共同学習の推進に関する研究
-保護者の理解促進と教員用交流マニュアルの開発によって-
- ・乳幼児支援システム先進地における特別な教育的ニーズのある子どもの小学校への移行支援に関する研究
-「移行支援シート」「個別の指導計画作成スタートマニュアル」の開発・活用を中心に
- ・特別な教育的支援が必要な児童が在籍する通常学級の授業改善
-小学校算数科におけるユニバーサルデザイン授業のコンサルテーションー
他大学での講義など
- 過去
- 放送大学大学院・熊本大学大学院教育学研究科
- 現在
- 産業医科大学
主な社会貢献
【講演・講義・研究会等】
- ・NetCommonsユーザカンファレンス
デジタル基盤教材『「匠のわざ」の伝承』 国立情報学研究所 平成27年度
- ・京都大学バリアフリーシンポジウム2014
-大学と発達障害の現在 支援の実際 これまでとこれから 京都大学 平成26年度
- ・筑後地区特別支援教育講演会 ユニバーサル授業に関する講演会
【審議会委員会経験等】
- ・文部科学省大学設置審議会 専門委員・福岡市保健福祉審議会 委員
- ・福岡県発達障害者支援体制整備検討委員会 委員長 ・研究開発学校運営指導委員 委員
- ・福岡市不登校ひきこもり対策支援委員会 委員
- ・特殊教育学研究・LD研究の編集委員
過去の研究など
特別支援教育講座時代の研究についてはこちらを
PDF:http://www.tsubasa.kitaq-src.jp/11/noutomisennsei.pdf